読書ノート

【読書ノート】大卒だって無職になる ”はたらく”につまずく若者たち

大卒無職 急増中!!

全国でニートと呼ばれている若年無業者は75万人だと言われています。

ちなみに、ニートは「NEET(Not in Employment、Education or Training)」の略で

日本では、「15〜35歳の非労働力人口のうち、家事も通学もしていない人」がニートの対象になります。

本書はニートではなく無職になってしまった若者たちのお話です。

知識も能力もあるのに働けない……一体、彼らは何につまづくのか?

若者支援の最前線の現場で現代の若者たちの

“つまずき” から “立ち直り” までを追った6つのストーリーになっています。

基本情報

タイトル:大卒だって無職になる ”はたらく”につまずく若者たち

作者:工藤 啓

発行日:2012年11月12日

出版社:エンターブレイン

あらすじ

本書は、学生時代真面目に勉強し、大学卒業して学歴があるにも関わらず、

就職活動に失敗したり、就職について、思い悩んだりする若者の事例をいくつか紹介。

著者が理事長をつとめる、社会に適応できない若者を支援する「育て上げネット」で扱った支援事例をもとにしたフィクション。

本書は、プロローグと以下の6つのエピソードに分かれており

それぞれの問題やどうやって解決したのかを紹介しています。

プロローグ:ある日、居酒屋で友だちから「お前、何やってんだっけ?」と聞かれ自分の仕事を説明した。

第1話:有名国立大学を卒業したけれど。
ひきこもりになってしまったH君のこと

第2話:四月一日がタイムリミット。
大人しく真面目が取り柄の草食系女子R子さんのこと。

第3話:人生初の挫折は退職だった。
一度も失敗をしたことがないというI君のこと

第4話:賢そうでスマートなのに・・・・
仕事ができそうに見えてもできなかったW君のこと

第5話:親に安心してもらいたい。
自分自身の意にそまぬ離転職を繰り返すY君のこと

第6話:大卒の若者だって大変だ。
うちのNPOにやってきた悩みを抱える若者たち

所感など

手にとったきっかけ

仕事を辞めて、読書にハマっていた時、キーワード「無職」で引っかかる本がないか探していたら出てきたのがこの1冊。

私自身、「大卒」「無職」という、タイトルと同じ現状だったため購入。

”はたらく”につまずく若者の一人として、「自分がなぜ働けないのか」を考えるきっかけとなる一冊です。

ぜひ無職も無職じゃない方も、読んでみると面白いかもしれませんね。

所感

大学を卒業したら、”フツウ”無職になんてならない。と思っていました。

多分ですが、多くの人がそう思っているのではないでしょうか?

ですが、私は前の会社で、新卒で入った同期や後輩が次々に辞めていって、

自分も4年働いて無職になりました。案外簡単に無職になれるものです。笑

誰だって大卒で無職になってしまうことが起こり得ることだと、自分自身肌みで感じます。

大学を卒業したからといって順風満帆の人生が誰にでも、約束されているわけではありません。

けれども、きっかけや人の出会い、つながりによって、いつからだってやり直しがきくのだと読んでいて思いました。

そして仕事を辞めてしまって、引きこもっている人は、きっかけがないだけで、案外きっかけさえあればすぐに社会復帰できるような気がします。

また個人には、自由に使えるお金がなくなって、ご飯も食べれない状況に追い込めば、自動的に動き出さざるを得ないと思うので、あえて極限状態を自分から作ってみるといいかも。

 

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