2012/4/20に発売されたユダヤ人の聖典の一つである「タルムード」を日本語訳したものです。
その本には、お金、ビジネス、子供の教育など「タルムード」の説話に沿ってユダヤの考え方、実践的な知識を紹介している本です。
また、ユダヤ人文化を理解するためにも、とても大切な本となっています。

※ヘブライ語で書かれたものだけが聖典とみなされているみたいです。

この世には、人を傷つけるものが3つある。

悩み、諍い、空の財布。

三つのうちからの財布が最も人を傷つける。

※ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集より引用

あるところに仲良しの三人兄弟が住んでいた。
兄弟がそれぞれ成人に達したので、10年間各地で修行をすることにした。
1人は東に、1人は西に、1人は南に旅立った。
兄弟たちは旅立ちの前に誓い合った。
また10年後にこの家で会おう、そして、それぞれの10年間に自分が見つけた最も不思議なものを持ってくることにしよう。

一番上の兄は東に行き
ある旅人世界の隅々まで見える不思議なガラスのコップを買った。
長男は他の兄弟がどんなものを持ってくるかわからないが
これこそが正解で最も不思議なものに違いないと心の中で確信した。

二番目の兄は西に行った。
そしてある町で絨毯売りに会い、どこでも鳥よりも早く飛べる絨毯を買いました。次男は他の兄弟がどんなものを持ってくるかわからないが
これこそが正解で最も不思議なものに違いないと心の中で確信した。

一番下の弟は南に行った。
どんどんといくと不思議な森に出会した。
そこで一本の不思議なザクロの木が立っていた。
このザクロの木を持ち帰ろうと思った時、ザクロの木は消えてなくなり
手の中には、ざくろの実が残っていた。
一番下の弟は、このざくろの実こそ不思議なものだと確信した。

3人の兄弟は、それぞれ持ち帰ったものを見せ合った。
世界の隅々まで、見渡せるガラスのコップで見ると、ある国のお姫様が重病でベットに寝ている姿が映り、横で王様が、「どんな医者を頼んでもこの娘は回復しない。早くなしないと死んでしまう。」と嘆いている。
これを聞いた3人は、魔法の絨毯に乗って、お姫様の元へ行った。
そして、一番下の弟が、ザクロの実を半分に割り、差し出し、1口、2口食べると、お姫様の顔に精気が戻り、歩くこともできなかったお姫様が力強く立ち上がることができた。

王様は、3人の兄弟に、このうちの1人誰でも、お姫様と結婚してよい。
3人で話し合い誰が結婚するか決めなさい。という
すると、姫が3人にこう質問するのです。

ノーペインノーゲイン（No pain, no gain）とは、
「痛みなくして、得るものなし」
「苦労なくして、利益なし」を意味することわざ